平成27年度 ホウエツ病院 病院指標

　平成27年度の退院患者数を10歳刻みの年齢階級別に集計を行っています。年齢は入院時の満年齢です。
　当院の入院患者は、60歳以上の占める割合が全体の89.97%、80歳以上が60.20%と高齢患者が多くを占めており、地域の高齢化を反映しています。

　5大癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)について初発、再発に分け集計を行いました。
　当院において初発は0件。再発に関しては10件未満であるため、集計定義に基づき表示上はハイフンとなっていますが、他院にて診断された患者様がその後当院にて入院加療を行った症例が数件あります。
　「初発」とは、当院において診断、あるいは初回治療を実施した場合を指し、「再発」とは、当院、他院を問わず初回治療が完了した後、当院にて診療した場合等を指しています。

　入院契機傷病名および最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支肺炎、急性細気管支肺炎(誤嚥性肺炎、インフルエンザ肺炎、ウイルス性肺炎を除く)であって、成人市中肺炎が対象となっています。
　「市中肺炎」とは、普段の生活の中でかかる肺炎のことであり、日本呼吸器学会の成人市中肺炎診断ガイドラインにおける重症度分類を用いて集計を行っています。
　当院における患者数は、軽～中度が最も多くなっています。重症度が上がるに従い、治療期間も長期を要しますが、軽～中度における平均年齢は85歳を超えており高齢患者が多いため、入院期間が長期化することも少なくありません。そのため、患者様の病態に応じた治療を行い、各職種が連携し患者様がより良い状態で退院できるよう支援を行っています。

【ICD10とは】
「ICD」とは、疾病および関連保健問題の国際統計分類のことです。世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成したもので、アルファベットと数字を用いて疾病を分類したものです。「10」は1990年に発表された第10版を表しています。
　医療資源を最も投入した傷病名が脳梗塞の患者について集計をおこないました。
　発症3日以内の患者が全体の38.46%を占めています。発症経過日数からすると急性期ですが、患者様の年齢、病前の状態等により当院にて保存的治療を行った症例が含まれています。
　その他の発症から4日以上経過している患者は、全体の46.15%となっており、3次医療機関にて手術を行い、機能回復、社会復帰に向けてのリハビリテーション目的で当院へ転院となった患者です。
　当院では常に多職種で連携をとり、退院後の生活を想定したリハビリテーションの提供を行う等、患者様に寄り添った支援を行っています。

　当院においては播種性血管内凝固症候群0件、その他の真菌症0件、手術・処置等の合併症0件となっています。
　敗血症については、入院契機傷病名と最も医療資源を投入した傷病名が同一であるもの、異なるもの共に数件の症例がありました。